NPO法人 GEMBU ―本州最北端の地に夢の種を蒔く―

設立趣旨書(案)

1 趣 旨

 荒廃した下北半島を民間の力により蘇らせることが、当法人を設立する究極の目的である。本州の最北端に位置する下北半島は、恐山をはじめとする山々の深い緑、そこから溢れ出る清らかな水が流れ込む蒼い海、これら豊かな自然に育まれた地元住民からなる本来豊かな土地である。しかし、国家主導の開発計画と挫折との繰り返しにより、緑も海も人も、その本来あるべき姿とはかけ離れた状態にまでその姿を変えている。
 当法人は、荒れた森に、人間にとって都合の良い植物ではなく土地本来の木を植生し、下北半島の緑を蘇らせることを第一の目的(ふるさとの森づくり)とする。現地調査、育苗、植栽地の地盤整備、植樹祭の開催等のプロセスからなるこれらの活動を、専門家による生態学的な知見、地元住民と都市生活者によるボランティア活動等のコラボレーションにより、一過性のものではなく永続的なものにしていく。
 また当法人は、廃線となった大畑線跡地の一部を利用し、貴重な鉄道文化遺産をできる限りありのままの姿で保存、復活させることを第二の目的(鉄道文化遺産の保存)とする。大畑線跡地へのレールの敷設気動車等の譲受・運搬、気動車の動態保存等からなるこれら活動を、全国に点在する鉄道愛好家の積極的な参加により、下北半島における新たな観光スポットの創設という意味合いも持たせながら永続的なものにしていく。
 当法人は、これらに付随する活動を通じ、地元住民と都市生活者・鉄道愛好家等が交流する機会を創設する。人と人とのふれあいの場を提供することにより、当法人の活動に関与した人々に何かを感じ取ってもらうこと、このような活動を地道に続け、下北半島を民間の力により活性化させることが当法人設立の最大のテーマである。

2 申請に至るまでの経過等

 ふるさとの森づくりは、植物生態学の権威である宮脇昭先生の指導・協力を得て行う。宮脇先生は、日本国内に限定しても800カ所以上でふるさとの森づくりを指導された実績がある。当法人は、宮脇先生の指導を受けながら、地元公共団体や森林組合等と協力関係を保ちつつふるさとの森づくりを行う予定である。
 鉄道文化遺産の保存は、既に大畑線キハ85動態保存会の構成員により気動車の動態保存、運転体験等の活動が行われているため、基本的にはこれらを承継する形で行う。この活動については、平成13年まで大畑線を運営してきた下北交通株式会社、現在大畑線跡地を所有する株式会社柏翠及び地元公共団体の協力を仰ぎながら行う予定である。
 こうした活動を特定非営利活動法人という法人格を取得することで永続的なものにしていくために、平成16年7月18日午前11時より当法人設立のための総会を開き、設立の趣旨、定款、平成16年度及び平成17年度の事業計画書並びに収支予算、設立当初の役員などを提案し、審議の上決定した。

平成16年7月18日
特定非営利活動法人GEMBU
設立代表者  関 實



Copyright © 2004 GEMBU Corporation. All Rights Reserved.